水中に咲く可憐な花「梅花藻」で湖北の夏を楽しむ 鳥居本→醒ヶ井
夏のサイクリングは水辺がいい。冷たい水を触って、いい景色見て、美味しいものを食べる! これがもうとんでもなく楽しいので、夏は水辺に行くべしだ
なんだかんだ毎年行くのが、米原の「醒ケ井」。一年を通じてすごくキレイで冷たい水が流れる「地蔵川」には夏に「梅花藻」という白い可憐な花が咲く。そしてハリヨという清流にしかいない小魚も観られる
2023年も梅花藻を観に、醒ケ井に行った! のは良かったけど…
中山道を通って「醒ケ井」を目指す
今年も梅花藻を観に行くぞ! と実は数週間前から決めていたんだけど、どうにもこうにも暑さがひどく、なかなかたどり着けなかった
正直、梅花藻の見頃は過ぎている気もするし(6月くらいから咲き初めて、8月上旬くらいまでなので)、雨も降ったので水かさも増しているだろうし…
などと思いつつも、「夏だし、やはり行かねば」と、醒ケ井へと向かうことにする
今回は中山道を通るコースを選んだため「峠道」も走る予定。だからe-bike、Daytona「DE01X」とTern「Vektron S10」を相棒に迎えた
彦根駅を通り、真夏でもいつもヒンヤリ涼しく、なんだかちょっとヘンな感じがするような気もする「佐和山歩道トンネル」を抜けて走る
中山道ルートの見どころは鳥居本。宿場町の町並みが残っている辺りはいつ走っても楽しい
薬屋さんや、合羽屋さんなどの建物が残っているところを走り… 近江鉄道の鳥居本駅にも寄り道。この無人駅、すごく風情があるので、近くを通ったらぜひ立ち寄りを
摺針峠を登って
鳥居本をすぎて「摺針峠(すりはりとうげ)」へ。米原と彦根の間にある中山道の難所だ。この碑を見ると「さぁ登るぞ」と気合が入る
この写真ではイマイチわからないけど、「峠」というだけあって結構な勾配だ。普通の自転車だと、自分は登れないので… だからこそのe-bikeってわけ
湖岸道路を走ればここを避けて醒ケ井に行けるので、坂が嫌いな人は湖岸道路からどうぞ
かつてはあった「望湖堂」
江戸に下る時は、鳥居本の宿場町から山道を登って向かったという。山道を曲がると急に視界が開け、美しい景色が楽しめたんだとか
この峠から眺める琵琶湖や湖東平野の眺めは最高だったという話もある
平成の初めまでは、ここに「望湖堂」とい名の峠の茶店があったそうなんだけど、平成3年に火災で焼失してしまったとかで… そこでお茶飲みたかったなぁ
その辺りのこと(?)は『ハードボイルドマタタビビバップ』という漫画の1話にて知り、その後調べたお話。せっかくなので、こちらの漫画もぜひ
無事に摺針峠を通過したので記念撮影。しかしこの後も、番場宿へ向かって結構なアップダウンが続くのだ
登りも多いけど、その分下りも多くて。メリハリの効いたすごくエキサイティングなルートでもあるので、坂嫌いさんも1回くらい… 1回くらいだけね。走ってみてもいいかもしれない
最初リカンベントで行った時はかなりの部分を押して歩いたけど、それでも十分楽しかったしね
番場宿を通って
摺針峠をすぎると、そこは番場宿。番場宿といえば「番場の忠太郎」。こうして銅像も建っている
番場の忠太郎というのは、長谷川伸さんの戯曲『瞼の母』の主人公で、江州出身の渡世人の名前。この番場宿の出身なので、番場の忠太郎というわけ
だからもしかしたら今回も「聖地巡礼」サイクリングでもあったりする… のかも?
映画がすごく人気だったというけど、今はもう知らない人も多いのかな? 自分は話は知っているけど… 調べたら漫画もあったので読んでみたい
この「番場の忠太郎像」。以前米原IC近くにあった「忠太郎食堂」前に建っていたんだけど、食堂の廃業後行方知れずになっていたそうな。それが見つかったので、ここに移設されたとのこと。戯曲に負けないドラマチックさがある
2016年にはまだ以前のところに建っていて、そこで写真も撮っている。だからその後「行方知れずになっていた」というのを聞いてすごく驚いた
見つかって(というか、個人の方が保存してくださっていたのだけど)、こうして復活して良かったなぁ。以前よりも低い位置になったので、近くで見やすくなった
梅花藻の咲く「地蔵川」へ
醒ケ井はなぜか好きで、年に2~3回は必ず来ている。夏以外は人も少ない… どころかほぼ誰もいないんだけど、梅花藻の咲く頃は多くの人で賑わう
この日も、たくさんの方が来られていたので写真はこれだけ
肝心の梅花藻は…
そして肝心の梅花藻は… やっぱりほとんど見えなくて… 案の定というか、なんというか。でも水はすごくキレイでとても冷たく、人が近づくとすぐ逃げちゃうハリヨも愛らしく。いつものように地蔵川を楽しんだ
お店の前の水槽で栽培されているものはキレイだったんだけど…
見頃のタイミングで行ければ、水の中に咲くこんなお花が見えるはずなんだけどなぁ(過去写真)。ここ数年はタイミングを逸してばかりで、残念ながらろくに梅花藻を見れた試しがない
しょうゆソフトでひと休み
あまりに暑かったのと、ちょっと雨もパラツイて来たので「ヤマキ醤油」さんでひと休みさせてもらうことに
しょうゆだれがかかった、名物の「しょうゆソフト」。甘じょっぱいのが美味しくて、つい何回もオーダーしてしまう
以前に食べたときの感想や、お店の紹介はコチラから
こんな暑い日、冷たい水と甘くて冷たいソフトクリームと。最高だ
米原のカフェ「cafe du mbf」さんへ
この日のランチは、米原駅近くのカフェ「cafe du mbf」さんに行きたい! と思っていたので、醒ヶ井では食事をせずに、米原駅付近まで戻る
以前から何度も足を運んでいるお店なんだけど、ランチをいただくのは初めて。以前から「ランチに力を入れているのでオススメ」とは聞いていたので、今回は! と考えていたのだ
「cafe du mbf」さんのランチ
ランチメニューや構成はちょこちょこ変わるけど、今回はメインを選べるランチ。パスタが2種、ポークチャップ、ハンバーグなどが選べた
トマトジュース、ヴィシソワーズ、サラダ、メイン、パンorご飯
このお店は「三成農場」という農場をお持ちなので、お野菜が新鮮で味が濃い! だからお野菜が多いのすごく嬉しい
とくにトマトが名物(?)で、このトマトジュースも、一緒に行った家族と「すごい」と顔を見合わせるくらい美味しかった
そして冷たいヴィシソワーズもこの季節にありがたい。もともとじゃがいものポタージュが好きだから余計にではあるんだけど、「おかわりほしい…」と思っちゃったほど
ちなみにお店では三成印のお野菜も売っているので、「野菜旨い!」と思ったら買って帰るのもいい。自分も、パプリカとかシシトウとか買って帰った
フレッシュトマトのパスタ
メインは、自家製トマトをたっぷり使ったパスタを
フレッシュトマトたっぷりで、フレッシュでありつつも、しっかり味も濃く、旨味もたっぷり。シンプルに「好き」
ポークチャップ
家族がオーダーしたポークチャップ
お肉も美味しいんだけど、添えられた野菜がすごい! ソースが鉄板の上で焦げていくことで、味が変わっていくのもいい
とうもろこし、パプリカ、ナス、じゃがいも、ピーマン… 夏野菜がたっぷりで、眼にも美味しい。カラフルでキレイだし、味も素晴らしい。とくにナスが美味しかったなぁ
2023年08月09日(水)滋賀県米原市醒ケ井
「摺針峠」「地蔵川(梅花藻)」「ヤマキ醤油」「cafe du mbf」
彦根 → 鳥居本・摺針峠・番場宿
→ 醒ケ井「地蔵川」 → 米原駅付近 → 彦根(20km程度)
今回の自転車は
●Daytona「DE01X」(e-bike)
●Tern「Vektron S10」(e-bike)
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