「びわ湖横断」の旅1(長浜→竹生島→今津) 中から・島から・上からびわ湖を満喫
ずっと以前、滋賀県内で自転車を乗せてくれる公共交通機関について調べたことがある。その時から琵琶湖汽船さんの「びわ湖横断航路」に、「一度乗ってみたい」と熱望していたのだけど、ようやくこの度! 実行に移すことができた
長浜港 → 竹生島 → 今津港(もちろん逆ルートもある)と、びわ湖をズバッと船で横断する。このルート、折りたたみ自転車を輪行袋に入れていれば「手荷物」として持ち込みOKなのだ(手荷物料別途300円、事前に相談の上予約)
未だ行ったことがなかった神秘の島「竹生島」も満喫し、今津から自転車で箱館山にも初登頂するぜ
最初の関門「朝遅れない」
長浜港発の1便を予約した。出港は朝8時20分、10分前くらいから乗船できるので、そのくらいまでに港に到着すべし。ってことで、早めに自転車とともに家を出る
彦根からは電車で向かうんだけど、JRのトラブルも想定して、かーなーりー早めに。もしJRが動いていなかったら自走で向かうために
しまった、早すぎる
その結果7時30分頃長浜駅に着いてしまい、途方に暮れる。いやでも遅刻するよりも、早すぎるほうがずっといいじゃぁないか!
この辺りって朝早くから営業している喫茶店とかもないのね… 仕方ないので豊公園に向かい、ベンチに座ってボーッと湖を眺める。「今からここに船で出るのかー」なんてちょっと感慨深くもあったりして
船の姿にワクワク高まる
かなり余裕を持って長浜港に到着。本日「長浜→竹生島」を航行する「べんてん」がもう停まっている。2階建ての立派な船にかなりワクワクする
記念撮影の後は往復のチケットを買い、手荷物料金を払い、自転車を輪行袋に詰めて… 出発準備完了だ
この日は8月30日
まだ8月だけど、近隣の小学校はもう登校がはじまっているからか、船内は1/3ほどしか埋まっていなかった。これが比較的多いのか、少ないのか? 謎だけど、スペースが十分にあって、自転車を邪魔にならずに置けるのはありがたいなぁ
何とかと煙は高いところが好きなので、2階席に座って出発だーーーーー!
片道30分の船旅
長浜港から竹生島までは30分ほど。竹生島から今津港も同じくらい。たった1時間でびわ湖が横断できるのか。早い! いや湖横断に1時間もかかるってことだから、やっぱびわ湖雄大! なのか?
ちなみに彦根港からはオーミマリンさんが竹生島までの往復便を運行されているんだけど、こっちは片道40分くらいみたい
船内から見たびわ湖。穏やかに思えるんだけど、実はこの日は波が高かったらしく、2便目以降は欠航になってしまった。「絶対に今津行きの帰りの船に乗ってくださいよ!」と強く注意され、「もし乗れなかったらどうしよう…」とドキドキしてしまった
しかし風で欠航とかあるのか… 雨天の心配はしていたけど風については想定しておらず。ちょっと想定が甘かった
しかし、早起きが嫌なので「2便で出発にしようかな?」と思っていたんだけど、1便にしてよかったぁ…
竹生島到着
船を満喫していると
島が近づいてきた、小さく鳥居も見えるぞーーーーーーー
船の中ではびわ湖や竹生島に関する映像も流れるので、予習もバッチリ。パワースポットとしても名高い「竹生島」に到着だ!
竹生島散策
帰りの船までは110分程度。その間が、竹生島散策タイムとなる
あっちもこっちもアレコレ見たいし、竹生島グルメも食べたいので、110分みっちり竹生島を満喫するのだ
竹生島は周囲2kmくらいの小島で、宝厳寺と都久夫須麻神社が祀られている
拝観料というか、入島料というかが1人600円必要なので、そのチケットを買って島内へ。港やそこから連なるお土産物店辺りまでは無料なので、600円を払わないで過ごすこともできるんだけど… さすがにそういう方は少数派なんだろうな
祈りの階段を登って
結構な階段を登って島内へ
宝厳寺の本堂まで続く165段の急な石段は「祈りの階段」と呼ばれているそう
さすがにここを自転車を持って登るわけにはいかないので、自転車は港近辺に停めさせてもらって島内散策を開始。ちなみに港には一応サイクルラックもある
運動不足の身体に石段(しかも割りと急傾斜)がキツイけど、どこもいい景色なので、なんだか笑顔になっちゃう
どこを見てもフォトジェニックなので、写真撮りまくり、景色堪能しまくりで忙しいぜ
宝厳寺さん「唐門」
見えてくるのは宝厳寺さんの国宝「唐門」
京都東山の豊国廟の極楽門を移築したという、きらびやかな門。今はこんなに美しいけど、2020年春に修復が完了したばかりだからなんだとか
侘び寂びな感じの社寺ももちろん好きだけど、こういう豪華絢爛! なのにも惹かれる。修復されたばかりだと本当に鮮やかで。「昔はこうだったんだなぁ」と実感する
すごくキレイなので見ているだけでも楽しい。内部にももちろん入れて参拝もできる
重要文化財「舟廊下」を通って
宝厳寺観音堂と都久夫須麻神社本殿をつなぐのは、重要文化財「舟廊下」
全長は30mあるんだけど、これは豊臣秀吉の御座船「日本丸」の一部を利用して建てられているそう。この不思議な構造はそれゆえかな?
見どころがありすぎて忙しい
この先は都久夫須麻神社に繋がっている
都久夫須麻神社さんへ
神社などは写真を撮るのが失礼かな? などと思ったのでお写真はナシ
この鳥居は「龍神様」が鎮座している竜神拝所。ここに向かって、願い事を書いた「かわらけ」を投げ、鳥居をくぐると願いが叶うという
この日もたくさんチャレンジされていたけど、だんだん風が強くなり、しかも向かい風だったので、そもそも届かない人も多かったみたい。自分も… 届く気がしないので、今回は不参加ということで
階段を登って「宝厳寺」本堂へ
ここからさらに階段を登っていくと、頂上には大弁才天を祀る「宝厳寺」の本堂がある
こちらの大弁才天は、江ノ島・宮島と並ぶ「日本三弁才天」の一つだそうで。聖武天皇の勅命を受けた僧・行基が開眼したものというから… 歴史がすごい
秘仏なので普段は非公開。60年に1度公開されるんだけど、次回のご開帳は2037年とのこと
樹齢400年という、片桐且元公お手植えの「もちの木」もある。豊臣秀吉公ゆかりのあれこれをここに運んだ際の普請奉行だったとのこと。歴史的な人物のお手植えの木が残っているってすごい
カワイイ「願いダルマ」もあって、ここに願い事を書いた紙を入れる「願掛け奉納」もできる。1個1個弁財天さんになっていて可愛らしい。持って帰りたい人のために、「弁天様の幸せ願いダルマ」を模した小さなストラップ御守もあって、可愛かったなぁ
竹生島の美味しいものを
ゆっくり島内を回ってもまだ結構時間がある。だって110分もあるんだもの
もう1回上を観に行きたい… 気もしたけど、石段の上り下りで足がちょっとガクガクしていたりもしてね。ちょっと難しい、いやぁ、運動不足だわ
ってことで港近くの休憩処で、美味しいもの食べつつひと休み
本当はビールとかもあるんだけど! 自転車だからガマンなのだ
竹生島おでんと、弁天いももち
おでんは、伊吹たまご・赤こんにゃく・丁子麩の3種類。ゆず味噌か、辛子をつけていただく。写真のはゆず味噌。実は丁字麩を一番楽しみにしていたんだけど、この日はなくて残念…
まだまだ暑い1日だったけど、竹生島は嘘みたいに涼しかったので、あったかいおでん美味しかった…
弁天いももちはじゃがいもでつくった、いももちを甘辛いタレで焼いている。みたらし団子風? と思ったんだけど、それともちょっと違う、複雑な味で後を引く
ちなみに竹生島といえば『偉大なる、しゅららぼん』な地。ここもまたやっぱり聖地巡礼なのだ!
竹生島を後にして
のんびりしているうちに、帰りの船がやってきた。帰りの船は「いんたーらーけん」。『湖の間』という意味らしい
スペースが広い一番前の席に陣取らせてもらい、びわ湖を満喫しながら、びわ湖をズバッと横断して今津港へと向かう。予定通り(?)長浜港発も、今津港発も1便往復のみで欠航になったとのこと
なんとか無事に竹生島に行けて、今津港にたどり着けてよかった…
帰りの船は少し揺れて、ちょっとドキドキしたりして。湖なのに、そこまで波も無いように見えたのに、こんなに揺れるのか…
あれ? まだ全然自転車乗って無いよ?(長浜駅から長浜港までほんのちょっと乗ったけど)と思いつつ、今津港からは後編へ
後編はこちらから
- びわ湖横断航路 1人2900円×2人
- 琵琶湖汽船手荷物 1人300円×2人
- 竹生島拝観料 1人600円×2人
- 竹生島おでん 300円
- 弁天いももち 300円
- 箱館山ゴンドラ 1人2500円×2人
- ひやしきつねそば 800円
- LAMPパフェ 1500円+1500円
2人で 17,000円 でした(電車賃・宿泊費別途)
※2023年8月のお値段
今回利用した琵琶湖汽船さんといえば、ミシガンクルーズ
ミシガンクルーズに行ってきた自転車旅はこちらから
2023年08月30日(水)~31日(木)滋賀県長浜市・高島市・大津市
「竹生島」「箱館山」「おごと温泉」
長浜港 → 竹生島 → 今津港 → 箱館山 → 安曇川 → おごと温泉(30km程度)
今回の自転車は
●DAHON「K3」(折りたたみ自転車)
●DAHON「Mu SLX」(折りたたみ自転車)
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